ブログの説明文・サブタイトル
アセトアミノフェンはその安全性の高さから,世界的には第一選択薬とされる鎮痛薬ですが,日本における使用量は極端に少ないのが現状です.歯科領域においても,一回投与量が極端に少量であったために,十分な効果が得られず,鎮痛薬としての評価は低いものでした.佐藤らは,日本における投与量1日1.5gは少ないとしています.これに対して,我々は,医師の処方権による「適宜増量:1/2〜2倍程度」,ならびに諸外国における処方量(米国:3900mg/日,英国:6000mg/日)を加味し,下顎埋伏知歯抜歯後の疼痛に対して比較的多量と思われる1回1000mgのアセトアミノフェンを投与し,その効果を検討しました.その結果,アセトアミノフェン1000mgはロキソプロフェンナトリウム60mgに匹敵する鎮痛効果を有することが明らかとなりました.
何よりも,アセトアミノフェンは安全性の高い鎮痛薬です(空腹時でも服用が可能である,ライ症候群に対する危険率はアスピリンの1/30〜1/50と低い,妊婦や高齢者に対する安全性が確立されている).必要に応じて,アセトアミノフェンを上手く活用してください.
日本口腔診断学会雑誌,第17巻,第2号,205-210,2004より
(文献等,詳しくはこちらをご覧ください.)