静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)とは
歯科治療に対して、あなたはどんなイメージをおもちですか?
歯を削る時の“キーン”という音が怖い- 麻酔注射が痛い
- 歯を抜く時の引っ張られるような感覚がイヤ
など、ほとんどの方は、多かれ少なかれマイナスイメージをおもちのことと思います。あまりにも緊張が強い場合、治療中に、血圧が上がったり、動悸を感じたり、息苦しくなったり、時には脳貧血を起こす方もいます。なかには、「怖くて、歯医者にいけない」と、痛みをこらえて過ごしている方もおられるではないでしょうか。
いくら先生に、「大丈夫」、「安心して」、「痛くないよ」と声をかけられたところで、気分が和らぐのはその時だけ。次の予約が近づくと何となく胸騒ぎがして、夜もぐっすり眠れなくなってしまう。そして、いざ歯科医院のドアをくぐった途端に足はガクガク、先生を目の前にした時には、頭が真っ白に。ああ、今日もやっぱり治療は無理だ。歯を削るなんてとんでもない。でも、このまま放っておいても、虫歯は治らないし…。
頭ではわかっていても、気持ちがついていかないのが現実。
子供の頃の嫌な記憶と歯科治療が重なって、知らず知らずのうちにトラウマになっている方も。
このような不安や恐怖心を和らげ、患者さんに快適な診療環境を提供する方法が静脈内鎮静法です。
- 怖くて歯医者に行けないと、人知れずお悩みの方
- お体の病気が気がかりで、安心して歯科治療を受けられない方
- 麻酔をするとドキドキして気分が悪くなるため、少しの痛みなら我慢してしまう方
- 歯みがきや食事は問題なくできるのに、お口の中に治療器具が入ると“オエッ”と吐きっぽくなる方
もう自分を責めるのはやめましょう。今のあなたに必要なのは、我慢することではありません。まずは、静脈内鎮静法について知ることから始めてください。
歯科治療に対してそれほど強い恐怖心はなくても、インプラント手術や親知らずの抜歯など、リラックスして楽に治療をお受けになりたい方にも、ぜひおすすめします。
静脈内鎮静法ってどんな状態になるの?
血圧や呼吸を監視しながら、点滴から少しずつお薬を入れます。
数分してお薬が効いてくると眠くなります。ただし、全身麻酔のように意識がなくなることはありません。「お口を開けてください」といったこちらからのお願いにも応じることができ、会話をすることも可能です。感じ方は人それぞれですが、お酒を飲んでほろ酔い加減のような、うたた寝をしているような感覚です。
どんな効果があるの?
- 不安や恐怖心が薄れ、リラックスして治療を受けることができます。
- 血圧や脈拍が安定します。処置中は自動血圧計などを使って、患者さんの状態を常に監視していますので、お体の病気が気がかりな方も安心して治療を受けることができます。
健忘(けんぼう)効果があるため、実際よりも処置時間が短く感じられます。処置を終えた患者さんからは、「もう終わったの?」、「気づいたら終わっていた」という声がかれることも少なくありません 。- 通常の歯科治療と同じように、処置をする部分に対しては、痛み止めが必要ですが、それ自体を覚えていない方もいるほど、痛みも軽く楽に受けることができます。
- 点滴をしているので、患者さんの変化に即座に対応することができます。
- 異常絞扼(こうやく)反射、つまりお口の奥に器具が入ると“オエッ”と吐きっぽくなる方にも有効です。
静脈内鎮静法を受けられる施設は、少しずつ増えています。とくに、歯がなくなった部分に人工歯根を入れるインプラント手術の時によく行われています。
インプラント手術の際に静脈内鎮静法を受けた患者さんに対するアンケート調査では、90%以上の方が次回の手術でも静脈内鎮静法を受けたいと回答したという報告があります。
さまざまな理由から歯科治療に踏み切れなかった方にとって、このホームページとの出会いが歯科医院を訪れる一つの転機となれば幸いです。
【静脈内鎮静法が適応となる方】
- 歯科治療に対する不安や恐怖心が強い方
- 歯科治療中に気分が悪くなったり、脳貧血を起こしたことのある方
- 高血圧症、心臓病、糖尿病などの全身的な病気をおもちで、全身管理が必要な方
- 絞扼(こうやく)反射が強い方(お口の奥に器具が入ると“オエッ”と吐きっぽくなる方)
- リラックスして、楽に歯科治療を受けたい方
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